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音楽のことなど、つれづれなるままに


by raccoon560

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オーディオのロマン

レコード(CD)を 優れたオーディオで聴く楽しみは、また格別である。
じっくり落ち着いて 集中して
演奏家がディスクに込めた音楽を 空間に甦えらせる秘儀。
音楽のエッセンスを体験する瞬間だ。

もちろんコンサートを聴くことが嫌いなわけはないし
タイミングがあれば いそいそと足を運んできた。
しかし 自分の音楽体験全体からすると レコード音楽の占める割合は
愕然とするほど大きい。
もしレコード(CD)による音楽体験を 消し去ってしまったら
自分の音楽世界は どれほど貧しいものになってしまうことか。

そもそも演奏される曲目でも コンサート・ホール向きの演目もあれば
自宅で 時間をかけて何度も聴いて初めて味わい深いを感じる作品もある。
室内楽の名作は とりわけそうした傾向が強い。
オーケストラ作品では、フレデリック・ディーリアスの曲など
http://www.hmv.co.jp/product/detail/4011163
特にレコードで聴くに限る・・・といった印象を受ける。

しかし一方でメディアは、「パンドラの箱」でもあって
それを通じて何かを得ようとする時の 危険性を認識していなければならない。
それは、レコードに限らず、テレビ・出版・インターネットでも同様のことなのだが・・・。
自分の都合の良い幻影を作ってしまうようなところがある。
あれは手塚治虫の「火の鳥」だったか、こんなシーンがあった。
未来で主人公が出会うアンドロイドが、実際は 主人公の空想の産物なので
主人公にとって都合の良い言葉しか発しない・・・ということに気づくというものだ。
そうしたオタク的な「閉じた精神世界」にはまりやすい。
そうしたヤバさがオーディオなど仮想現実の世界にはつきまとう。

「自分の知らない新しい音楽を知りたい」
「未知の演奏家や すでに良く知っている曲でも新しい演奏の可能性を知りたい・・・」とか
「このディスクに収められている音の響きは、実際に演奏空間に鳴り響いた音をどう切り取ったのだろうか?」など
自分の内なる世界に無いものへの探究心(QUEST)を失わないようにオーディオのロマン_a0221320_1002834.jpgしないと・・・。
行く手に待ち受ける危険性を知りつつ、未知の世界に足を踏み出そうとする、
それこそロマンだなぁと思う。
by raccoon560 | 2011-08-01 10:00 | オーディオ