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フランクのバイオリン・ソナタ

バイオリンでフランスもののソナタと言えば
フランク作曲バイオリン・ソナタが 先ず最初に指を折る名曲だろう。
演奏効果の高い、盛り上がる曲なので ライブでも良く耳にするが
レコードではなかなか これはという録音に出会わない。
この曲は 根本的にピアノとバイオリンのバランスが難しいのではないかと思う。
特に第2楽章・第4楽章では、ピアニストがいわゆる伴奏にとどまっていては
音楽にならない。
かといって ガンガン リストのピアノ曲のように弾きまくられては
ライブでは 熱演ぶりが目に見えるから良いものの
レコードでは、厳しいものがある。

LPの頃は、誰の演奏を聴いていたのだろう?
全く思いだせないので ヘビロテになったようなお気に入りに出会えなかったに違いない。
自分が最初に 「これは!」と思ったフランクのバイオリン・ソナタのディスクは
CDの初期のシェロモ・ミンツとブロンフマンによるDG録音だった。
自分が最初に買ったCDプレイヤー ケンウッド(当時はまだTRIO)の
DP-1100mkⅡで聴いて CDプレイヤー買って良かった!と思った一枚だったし、
ちょうど その頃発表されたアキュフェーズの初代セパレートCDプレイヤー
DP80+DC81を視聴した際にも 聴かせてもらった。
初めてフランクのソナタでバイオリンとピアノが両立する再生の可能性が見えるような気がした。
そんな想い出のディスクだ。

その後10年ぐらいして 同じくDGからリリースされたのが
デュメイとピレシュの演奏。
これは今に至るまで 演奏・録音両面で 最も完成度の高いディスクだと思う。
さて 今日あらためてフランクのバイオリン・シナタについて書いたのは
デュメイ・ピレシュに匹敵するような、新録音が久々に登場したからだ。
Sonyクラシカルから ジョシュア・ベルの新譜。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/4927090
(ちなみに私は タワレコ店頭で輸入盤を買った
フランクのバイオリン・ソナタ_a0221320_911265.jpg

ジョシュア・ベルは、アメリカ出身のバイオリニストだが
カラミアン、ドロシー・ディレイといった名教授が薫陶したジュリアード門下生ではなく
カーティス音楽院で イザイの弟子であるギンゴールドに学んでいる。
そういう流派のせいなのか、ベルのバイオリンにはどこか上品さ、気品があって
かつてDECCAに録音したフォーレのソナタで
フランスものとの相性の良さがうかがわれた。

今やベルの録音のベテランであるから リリースの予定が発表された時から
間違いなく名演奏・優秀録音を期待していた。
エンジニアは アメリカでアコースティックな音楽を録らせたら右に出るものがいない
ベテランのリチャード・キング。
実際文句のつけようがないほどバランスが良く 美しい録音だ。
演奏は デュメイ・ピレシュが情念むき出しの肉食系とすると
ベルとデンクの演奏は 情念の炎を胸に秘めて演奏する草食系といった違いがあるように思われ、甲乙はつけ難い。
名曲フランクのソナタに 久しぶりの名盤誕生だ!
by raccoon560 | 2012-03-19 09:11 | 音楽